「温故創新」230917 N1292伊波喜一

 10人に 1人の割合 80歳 心身ともの 健康大事   

 朝晩は少し涼しくなったが、残暑は当分続くとの予報である。 

 明日、18日は敬老の日である。65歳以上の高齢者が、3623万になった。総人口に占める割合は29.1%で、過去最高である。その内、80歳以上は1259万人となり、初めて「10人に1人」に達した。

 団塊の世代の後も、社会全体の高齢化現象は続く。71~74年生まれの「団塊ジュニア」世代が65歳以上になる2040年には、総人口に占める高齢者の割合は34.8%になる見通しである。 

 このままでは、国民年金や厚生年金はほぼパンク状態になる。高齢者にはその分働いてもらわなければと、政府は雇用機会の拡大を目指している。サービス産業はどこも人手不足なので、職を選びさえしなければ仕事はある。 

 ただ、保護司や民生児童委員など、本来、行政が果たさなければならない仕事は、成り手がいない。ボランティアに近い仕事だけに、若い人達は容易にやりたがらないだろう。

 一方、人生の大切な時期を子育てや仕事、親の介護などに関わってきた高齢者が、納得と安心する老後を送れるようにするのは、国の役目である。働きたい高齢者には、その機会を提供したらよい。

 同様に、ボランティア活動に取り組みたい人にはその自由と経済的な保証をしていくのが、本来の政治の役割であろう。