「温故創新」230801 N1245 伊波喜一

日々の 目立たぬ歩み 積もりては 新たに決意 創新続けん    

 朝方の雨と昼過ぎの雷雨で、気温が上がらない。連続8日の猛暑日が続いた後だけに、人心地ついた。

 「温故創新6」が届いた。紺系、茶系に続き、今回は緑系の表紙となった。暑い季節だけに、いかにも涼しげである。

 第6号は、昨年2月から今年3月までを書いている。たった1年の出来事であるが、変化の激しい1年だった。特に父と義父が3月、4月と続けて亡くなったことは、特筆すべきことだった。

 その前々月には、義弟が心臓の手術のため上京していた。それぞれの出来事が1ト月間隔で空いたので、1つ1つに集中して取り組むことが出来た。コロナ下での出来事だっただけに、もし1つでも重なっていたらそうはいかなかった。

 2人の父は肺炎で入院していたが、退院そのものが危ぶまれた。幸いにそれぞれ退院できたが、退院を待っていたかのように、数日で亡くなった。コロナ下の中で家族に見守られて逝ったのは、本当に稀なことであると感じている。

 5月の流産の危機を乗り越え、11月末には初孫を授かった。きっと亡くなった父や母が、応援してくれたに違いない。人智では計り知れない、天からの授かりものであることを実感した。「生死一如」という言葉を、すんなりと受け入れることができた。

 まるで何かが導いているかのような、得難い経験をした年になった。