「温故創新」230712 N1232 伊波喜一

4割の 家系消滅 日本の 少子高齢 未来予測を  

 集中豪雨で大きな被害を受けた九州各地は、今日の大雨で復旧がストップしている。前途は多難であるが、一刻も早い復旧と同時に、日常生活やそれに近い生活を取り戻せることを祈っている。

 50年後の2070年の人口は、現在の1億2330万人から8700万人にまで減少すると予測されている。人口の減少は、全ての国民にとって他人事ではない。

 例えば、生涯に孫を一人も持たない女性を、将来推計を含めて年代別に見てみる。すると、現在80代半ばの人は9%、50代後半は21%、20代後半は41%となる。

 つまり、日本人が今の子どもの産み方を続けると、今世紀後半には現存家系の4割が消滅することになる。その結果、家の維持管理が難しくなり、空き家が増える。

 また、現今の異常気象に伴う被害の大きさは、尋常ではない。これが毎年のように起こり、甚大な被害を引き起こしている。そうなると、限界集落や災害多発地域は、今後ますます増えると予測される。家だけでなく、墓の維持管理にも大きく影響してくる。

 コロナ下で、葬式のあり方も大きく変わった。友人葬家族葬が急速に普及してきているのを見ると、もうこれまでのあり方ややり方には戻っていかないことを実感する。

 これからの日本人の生活のあり方を、見つめ直す機会となるだろう。