「温故創新」230608 N1220 伊波喜一

人材を 活かしながら 共存す 定住未満 関係人口 

 先週に続き、今週末も大雨警報が出ている。激しい雨を降らせながら、北上中である。土砂崩れや河川の氾濫には、細心の注意が必要だ。

 2021年に減少した人口は、64万人である。22年が80万人の減少なので、減少傾向が加速する恐れがある。

 この傾向は、地方では特に深刻である。どこの自治体も定住人口を増やそうと、あの手この手で人材を呼び込もうとしている。同時に、建設現場やコンビニなどでは、多くの外国人が働いている。

 あと20年もすれば、外国人の比率が総人口の1割になろう。仕事の担い手が、当然増えてくる。その間を、どう繋いでいくかである。 定住人口を呼び込みたいのは、どの自治体も同じである。

 ただ、人口が減少傾向に今の段階では、人材の奪い合いは互いの自治体を疲弊させることになりかねない。そこで、関係人口で互いに恩恵を受けようというものだ。

 例えば、旧コザ市は古い家々が立ち並び、再開発が遅々として進まない。高齢者はそこを更地にしてマンションを建て、現金を得たい。若者はスポーツや音楽・ファッションの発信地へと、再開発したい。

 互いの利害は必ずしも一致しないが、目的は住みよい町づくりである。だから、そこに募る人達は、定住者である必要はない。街づくりに寄与したい人達を上手に取り込み、街を活性化させていけばよい。

 何とか関係人口を呼び込み、町おこし出来ないものだろうか。