「温故創新」220727 N1087 伊波喜一

無理をする 責任感の 強い人 介護疲れ 防ぐ手立てを   

 昨晩は始終、風が吹いていた。湿度も高く、急な雷雨で河川の氾濫が報じられている。早目の避難をしていきたい。

 介護は終わりが見通せない。責任感の強い人ほど、周りの人の手を借りることや、施設に預けることをためらう。

 しかし、生身の体である。自身を取り巻く状況も、人それぞれである。家事の負担や睡眠時間の確保などは、当たり前のようで当たり前でない。介護サービスを主眼に置きながらも、食事や掃除などを手伝ってもらえば、肉体的にも精神的にも負担が減る。

 そして、睡眠の確保である。起こされずに、ゆっくり眠ることは必須である。また1日2時間程度一人になれる時間を持つことや、第3の居場所を作ることも、レジリエンスを高める。

 その上で、施設への入所は決して悪いことではない。むしろ、自宅では出来ない事を補うことが出来る。父もそうだった。

 一日の生活のリズムが整えられ、食事や運動の習慣を継続することが出来る。加えて、多くの職員と関わることで、刺激とマンパワーを得ることが出来る。自宅では、そのようにいかない。

 人に頼られるだけが、人間力ではない。人を頼るのも、立派な人間力である。なぜなら、相互依存は互いが自立していてこそ成り立つものだからである。

 頼り頼られる関係づくりは、しなやかな強さを秘めている。