「温故創新」230302 N1187 伊波喜一

死と生と 今後の日本 辿る道 介護の壁と 子育ての壁

 生後100日余の孫が、保育園デビューした。どうることやらと案じていたが、以外にもどうにか過ごせたようだ。

  保育士達が丁寧に関わってくれ、緊張しつつも色んな刺激を受けたとのこと。さすがに、帰りは疲れがピークに達して、しきりに親指を舐めていた。これまでとは違う環境の中で、色んな刺激を受けて育っていくことを楽しみにしている。

 日本でも、0歳保育が行われて久しい。待機児童を避ける上では、0歳で入園する方が有利である。

 今の世は、夫婦共働きがスタンダードになってきている。そのため、子どもを預けないと働けない。賃金が上がらず非正規雇用が多い現状では、共働きでないと暮らしていけない。家賃や光熱費に加え、エンゲル係数費が高騰している状況では、なおさらのことであろう。

 筆者が育った60数年前のような三世代同居の時代は、もう戻らない。終身雇用で右肩上がりの時代なら、一人分の稼ぎで生活していけた。育児も介護も家族の手を借りて、処理できた。しかし、その時代はもう過去の物語である。

 今後、国の行く末を考える時に、育児と教育、老後と介護のトータルプランを、どう国民に納得させられるかが急所となる。

 3世代にわたり安心して子を産み、親を看取れる社会にしていけるなら、高い税金も意味あるものとなるのではないだろうか。