軍拡に 歯止め利かせぬ ポピュリズム 自主防衛と 核不拡散を
連続して風が強い。今日は節分。日本列島は東北から日本海側にかけて、雪が降り続いている。
ロシアのウクライナ侵攻は、硬直したまま進行している。ウクライナはこれだけロシアに攻めこまれても、決してロシア本国へは攻めこまない。もし攻めこめば、国際世論は同調も同情も出来ないだろう。
立場を変えてみれば、これは日本にも当てはまる。日本はこれまで、専守防衛を貫いてきた。だから、他国から攻め入られるまでは、手出しをしない。
それを先制攻撃可能にすると、日本は過去の大戦を忘却した国とレッテルを貼られかねない。盧溝橋事件のように、たった1発の銃声から大事件へと発展してしまったことは歴史の事実だ。
戦争の最前線は、混沌としている。情報が不正確であったり、判断ミスが重なれば、事故では済まなくなる。したがって、最前線に強大な軍備と人員を送れば、いつ、いかなるところで偶発事故が起こるか誰も予想できない。
日本の悪しき習癖は、場の雰囲気に左右されるところである。是々非々を論ぜず、長いものに巻かれろ。異端や異物を排除し、声の大きいものに同調して全体で叩く。それも、執拗に。
先の大本営発表に熱狂した国民性を自ら変えない限り、軍拡と核拡散は新たな悲劇を呼び起こすだろう。