「温故創新」221108 N1135 伊波喜一

エジプトで COP27 開催を 気候変動 世界の課題              

 朝晩の温度差で、木々の葉が紅葉している。庭のサクランボも、落葉が一気に進んでいる。

 ここ数年、日本でも四季の変化がはっきりしなくなっている。代わりに酷暑や大雨、大雪などが、切れ目なく起きている。年間でも連続して起こるので、対策が追いついていない。地球温暖化は予想以上の早さで、世界を覆っているようだ。

 COPの会議では、温暖化を引きとめることの大切さを改めて確認している。産業革命以降の平均気温上昇を、1.5度以内に抑えることを事実上の目標としている。

 高々1.5度のようだが各国の思惑があり、なかなか上手くいかない。石油や天然ガスなどの化石燃料は、ウクライナ危機で一気に需要が高まった。寒さの厳しい北国では、背に腹は代えられないとばかりに、回帰する傾向にある。原発も同様で、あれだけの事故を引き起こしたにも関わらず、再稼働の後押しが高まっている。

 デンマークでは、水力発電を国家戦略にしている。支柱の高さが90㍍もの巨大な水車を増設することで、原発の電力に相当するエネルギーを生み出すという。

 自然エネルギーを活かすことなら、日本でも用途の販路が拡大できるのではないかと思われる。今後の国家戦力として、先進国と連携して開発に特化してゆくことを望みたい。