「温故創新」220731 N1089 伊波喜一

炎天下 一人歩きは 考えて 自然の猛威 当たらず避けて   

 昼日中、車で走っていると道路が陽炎で揺れているように感じる。車内の温度は、70度近くにも上昇するそうだ。殺人的である。

 上さんと二人、姉のところへ寄って、調布へ向かっているところだった。小金井の東京学芸大学南門の横断歩道のあたりに、赤やピンクの布状のものが見えた。

 30㍍程に近づいたら、それが人であることに気づいた。高齢者が蹲るようにして、座り込んでいる。先行車が気づいて車を停め、倒れている人を歩道脇に移動させた。後続車は119番通報し、救急車を要請した。

 タオルを何重かに折って、そこにもたれさせながら状況を確かめた。どうも、横断歩道と車道との数cmの段差に足がひっかかり、転倒。顎を打ちつけたもののようだ。

 顎から血は出ていたものの、凝固してきた。脊椎や股関節、手首などに痛みがない様子から、骨折は免れた様子に見えた。本人の意識もはっきりしていて、救急車で病院へ搬送してもらった。

 今回幸いだったのは、炎天下の中、複数の人達が連携して救助、対向車の誘導、警察や救急車の応援を頼めたことだ。また、コロナ下で救急隊の出動が度重なっている中、比較的早い時間に救急車が到着したことだ。

 炎天下での事故は熱中症と隣り合わせであるだけに、感謝している。