「温故創新」220715 N1079 伊波喜一

中学生 裸眼視力 がた落ちで 健康不安 対策必死   

 線状降水帯が九州に留まっている。崖崩れや洪水の状況が、気にかかる。注意喚起と早目の避難が、肝心である。

 文科省は13日、21年度の学校保健統計調査を発表した。それによると、裸眼視力が1.0未満の中学生は60%と、過去最多となった。小学生の36%と高校生の64%には、大きな改善はない。

 文科省は視力低下について「スマートフォンなどの利用で、目に近い距離での作業が増えたことが影響した」と説明している。

 授業でのデジタル端末活用も広がっており、学校には「目から30cm以上離す」と注意喚起を促していくとしている。

 裸眼視力0.3未満は小学生の10%に対し、中学生23%、高校生33%と倍増している。ここから類推するに、成人になるとさらに悪化していくことが確実視される。

 脳には全ての情報が集まってくる。人は目からの情報が圧倒的に多く、それを整理することが必要となる。不必要な情報が多ければ多いほど、脳はその処理に追われることになる。

 特にスマホの動画は、脳をいたずらに刺激する。目を酷使する上に、脳も疲労する。もうそろそろ家庭でも、不必要な情報は可能な限りカットしていくことが必要であろう。

 スマホの使い方を誤まると子ども達の将来に禍根を残すのではないか、そう実感している。