「温故創新」220714 N1078 伊波喜一

東電に 損害賠償 莫大な 13兆円 トップ責任   

 ここのところの雨で、一番喜んでいるのはナメクジかも知れない。今朝も郵便ポストの上の壁に、吸いついていた。野菜の葉を食いつくすので、要注意だ。

 東京電力福島第一原発事故をめぐり、東電の株主48人が東電に22兆円の賠償請求を求めていた。東京地裁で「津波対策を怠り、会社に巨額の損害を与えた」として、東電旧経営陣に13兆円の賠償命令が下った。

 判決では「巨大津波を予見できたのに、対策を先送りして事故を招いた」と、断罪している。株主代表訴訟では昨年、被告が「想定外だった」と答弁している。また「担当部署から報告が上がってこなかった」とも、答弁している。

 裁判では①巨大津波を具体的に予見できたか、②対策を取れば事故が避けられたかの2点について、争点となった。予見可能性の根拠は2002年7月に国が出した「長期評価」で、それによると福島沖でもマグニチュード8.2程度の地震が起きるとしている。

 その結果、大津波が起こると予測していた。ところが旧経営陣は「信憑性がない」として、対策を講じてこなかった。浸水対策などの措置を講じていれば、原発メルトダウンすることはなく、福島が原発汚染されることもなく、居住地を捨てて生活することもなかった。

 経営陣の責任追求は、当然の事であろう。