「温故創新」220713 N1077 伊波喜一

年内に 世界人口 激増へ 80億で 食べられるかと   

 バケツをひっくり返すような雨に、昨晩は驚かされた。まるでスコールのように、急激に降った。この調子で降ると、河川の氾濫が案じられる。

 国連は11日、世界人口に関する報告書で、今年11月半ばまでに世界人口が80億人に達すると予想している。明年23年にはインドが中国を超えて、世界一になると予想している。

 世界の人口は2080年代に104億人となり、2100年まで横ばいに推移する。現在、中国の人口は14億2600万人、インドは14億1200万人である。50年にはインドが16億6800万人、中国が13億1700万人と推測している。

 人口分布では東アジアと東南アジアの合計が、23億人となった。これは全体の29%を占める。

 また、サハラ砂漠以南のアフリカの人口が、50年までに現在の11億5200万人から20億9400万人と約2倍になる。これは、その間に世界で増える人口の約2倍となる。

 この分では、人口の増加に食料の増産が伴わない。食糧危機は確実に、紛争の引き金となる。加えて、医療や教育の拡充、何よりも雇用の均等など課題が山積している。

 世界の食糧事情を考えると、日本も輸入に頼り切るのではなく、自給率を高めることが喫緊の課題となろう。