「温故創新」220610 N1054 伊波喜一

誤情報 拡散直ぐに 行き渡る 刹那主義的 媚薬のような   

 散発的に雨が降り続いている。特に、夜半に雨が激しく降る。日中は例年に比べ、まだそれほど蒸している感じはない。これから陽が出てくると、暑さが増すことだろう。

 偽・誤情報がネット上で出回っている。SNSを通しての拡散は、これまでとは比較にならないぐらいの速さで、広範囲に広めることが出来る。そのプロパガンダを心底信じている人があることに、不思議な感を抱く。

 それにしても、2つの耳から入った情報を、人は1つしかない口で喋りまくるのが好きな生きもののようだ。

 ある調査によると、偽・誤情報を信じている人はそうでない人と比べて、約20%も情報を拡散する確立が高かった。また、偽・誤情報がツイッター上で届く早さに比べて、正しい情報が伝わるには約6倍もの時間がかかることが分かった。

 これらの事からも、人は偽・誤情報を好み、それを自身の内に溜め込むことが不得手であることが分かる。そこから透けて見えるのは、単なる好奇心と責任不在の自己中心性である。

 情報の受け手として、ネット上の話題は全て他人事でしかない。だから、痛痒を感ぜず聞き流せる。これが、自分事だったら、はたしてそのように受けとめらるだろうか。

 良識ある見識を、各自が持たなくてはならないのではなかろうか。