「温故創新」210630 N803 伊波喜一

実が生りて 喜び束の間 鳥たちの 賑やかな声 知恵比べかな                 

 わずか3粒だが、ブルーベリーの実が生り始めた。

  30cmほどの苗で買ってきて直植えしたものが、まさか実をつけるまでに育つとは思わなかった。今や、堂々たる樹に育っている。

 肥料をあげるわではなし、どうして毎年こんなに実を生らせるのだろう。並んで植わっている楓の葉が落ちてそのまま土に還り、腐葉土のようになるからだろうか。

 ナゾだらけだが、折角実を生らせるのをみすみす小鳥たちのエサにさせるのも癪だ。というわけで、今年は大きな網を2階からかけ、枝全体をすっぽり覆うことにした。

 網の目が少し大きいのが気にはなったが、無いよりはマシである。上さんと二人がかりで枝に被せた。

 昨日の夕刻、公園の電線に止まって小鳥たちが賑やかに話している。何だか、噂話でもしているように聞こえる。

 気にも留めずにいたが、今朝実を見に行ったら、熟していない青い実が散乱していた。

 どうも網の目から、熟しているものを狙ったようだ。ついでに、糞まで落としてあった。昨日の立ち話は、貴重な情報交換の場だったに違いない。全く油断がならない。

 この分では、安閑としていられない。手の届くのは人様が取る。高いところのは、これはもう仕方がない。鳥様に差し上げるとしよう。