「温故創新」220210 N1002伊波喜一

二番手の 生き方学ぶ 気を使い 見つめる先は 大衆の眼 

  予報より少しずれたものの、午前の早い段階から雪となった。雨がみぞれに変わり、あっという間に雪に変わった。既に、帰宅時間の混乱が予報されている。家に帰ったら、雪かきが待っている。

 ナンバー2に生きるのは、しんどいものがある。さりとてトップは、何かあったら全ての責任を取らなければならない。そのしんどさに比べたら、2番手は楽かも知れない? 決して、そんなことはない。

 経験上、先ず上には逆らえない。「直言する」と簡単に言うが、進言する場とタイミングとトップの機嫌を損ねては、一巻の終わりである。ボスの逆鱗に触れ、2度と傍に居られなくなる。

 これには、理由がある。ボスは大抵、孤独である。孤独にしておかないと、周りの囁きに引きずられて、ここ一番の判断を誤まる可能性が高い。しかし、孤独に耐えきるのは苦しい。

 だから往々にして、2番手は阿諛追従に終始しかねない。諫言してもそれを聞ける度量がボスにあれば、上手くいく。ただし、それは余程の幸運と捉えるべきであろう。

 一方、諫言する際視野に入れなくてはならない事は、いうまでもなく大衆の暮らしである。どうしたら、より良い生き方が出来るか考え抜く。そのためには、ボスの耳に痛い事も言わなければならない。

 意を決して伝えた言葉は、後からじわりと効いてくる。それが、後々の信用につながるのだ。