「温故創新」220127 N998伊波喜一

支え合い ともに前見て 歩くかな 心の復興 レジリエンス

         

 サクランボの枝が、風にしなっている。予報通り、今朝は冷え込みが激しい。車のボンネットに霜が降りている。

 ポジティブ心理学では、知力、人間力、対人力、統制力という4つの領域で力を発揮することが大切であると説く。

 知力は知識量ではなく、知恵を発揮できるかである。人間力とは、人を惹きつける力である。有言実行や誠実さ、親切心などは、一個人として最大の魅力であり武器となる。

 対人力は一言で言うと、相手を良い状態にして力を発揮させることである。調整力と言い換えてもよい。人と人とを繋ぐ潤滑油の役目である。組織においても、縁の下の力持ちがいなくては、持てる力を発揮できない。

 最後に、統制力である。的確な状況判断に加えて、機敏で迅速な対応力は、多忙な現代にあって不可欠の要素である。

 加えて、公平性と寛容性は、リーダーが身につけなければならない最低限の要素である。なぜなら、偏狭で自己制御の出来ないリーダーの下では、人は委縮し、持てる力の何割も発揮できないからだ。

 ポジティブな生き方は、伝搬する。最初は見様見真似でも、やり続けているうちにやがて定着する。リーダーの良い手本は、それ自体が若手の教則本となる。

 心の復興は身近な振る舞いのなかにあることを、肝に銘じたい。