「温故創新」220128 N999伊波喜一

人権の 感覚鈍し 内向きの 島国根性 眼開きて

         

 夜通し吹いていた風もやみ、今朝は風が生温い。あと一ケ月は寒い日が続く。体調管理に気をつけてゆきたい。

 新型コロナ感染者数が止まらない。国内感染者数も、7万8千人を超えた。諸外国に比べて死亡者数は少ないが、感染速度の拡散とそのスピードには驚くばかりである。

 病院も対応に追われている。コロナの症状は風邪と似ているので、区別がつきにくい。症状はあまり重くないものの、小児も含めて感染者数が急増している。医療現場ではN95のマスクに、ガウンと帽子が必須である。咳などの飛沫感染を防ぐには、ゴーグルも必要となる。

 完全防備での身動きは、暑く動きづらい。加えて、保健所との連携が頻回で、その対応だけで疲弊する。

 急激な感染状況に対応するには、医療体制の整備に加えて人手が必要だ。これは、エッセンシャルワーカーに限ったことではない。日本社会の構造的な課題である。

 社会は、一部の投資家による利潤だけで成り立っているのではない。しかし利潤にのみ目がいくと、対価の低い仕事や活動は不要と見られる。効率化=利潤である。

 人権意識は、学びと実践の両輪で育くまれる。全ての人の活動に意義と意味を見い出す時、私達の志向は自ずから変わらざるを得ないのではないだろうか。