「温故創新」210831 N865 伊波喜一

ISに 攻撃するや 無人機で 報復合戦 泥沼化せん                

 色々な出来事が凝縮した8月が終わる。コロナ下で開催が危ぶまれたパラリンピックは、何とか開会できた。

 コロナ感染下でワクチン接種が追いつかず、病床が逼迫して国民を不安にした。そのため、オリンピックやパラリンピック開催への風当たりは強かった。

 だが、トップアスリート達の競技にかける姿勢から学ぶことは大きかった。施設の維持管理や運営面での批判と、コロナ対策がごちゃまぜになっていることとは、立て分けて考えなくてはならない。

 ましてや、アスリート達に参加の是非を問うような発言は慎まなければならない。

 国内では線状降水帯の影響で河川が氾濫し、山の斜面が滑り落ちた。国造りの設計を、改めて考えていく機会となろう。

  世界的にはコロナ感染が勢いを増し、感染者2億2千万人、死者446万人を数えた。

 80億もの人類が集団免疫を獲得するまでには、数年単位かかると予想されている。今後、生活様式そのものを変える必要があろう。

 最後に、アフガンのカブールで起きたISの自爆テロで、183人の犠牲者が出た。米国はISへの報復を行ったが、逆効果である。

 そもそも、軍事支援で復興できる国などない。時間はかかっても、教育と勤労の営みでしか人は育たないのだ。