「温故創新」210823 N857 伊波喜一

アフガンの 難民受け入れ 表明す 割れる判断 危機を懸念           

 虫にでも食われたのか、吸い口のような跡が残っている。とにかく、痒い。ステロイドを塗って5日余り、やっと痒みが引いてきた。全く侮れない。 

 アフガニスタンからの難民受け入れをめぐって、欧州や近隣諸国が揺れている。英政府は18日、アフガニスタンからの難民を最大限2万人受け入れる方針を発表した。

 年内に受け入れる5千人は、人権侵害を受ける危険性が高い女性や宗教の少数派などを優先するとしている。カナダも2万人の難民の受け入れを表明した。  

 国連難民高等弁務事務所(UNHCR)は、女性への人権侵害も報告されており、強制送還しないよう各国に呼びかけている。 

 一方、ドイツは自国への受け入れに、二の足を踏んでいる。

 その背景には15年に、シリアから100万人の難民を受け入れたことがある。無秩序に流入した難民の生活が、地域住民とトラブルになった。 

 フランスも不安定なアフガン情勢が欧州への不法移民を引き起こすとして、受け入れを拒否している。こで対応を間違えると、反移民・難民を掲げる右翼ポピュリズムに油を注ぐ結果となりかねない。

 世界の現実は厳しい。今、日本に出来ることは何か。電気や水道の普及事業あるいは日用品や絵本など、身近な支援から先ず始めたい。