「温故創新」210814 N848 伊波喜一

うつ病の 予防対策 ある中で スポーツ観戦 効果ありきと      

 今週は雨が続いている。秋雨前線の影響だそうで、強い日差しが遮られるのは助かるが、日照時間が足りないと作物が育たない。痛し痒しである。 

 高齢者のうつ病予防には、スポーツ観戦が有効であるとの調査結果を、筑波大などがまとめた。19年12月から20年1月にかけて、全国60市町村の高齢者2万1千人に調査票を送付し、過去1年間のスポーツ観戦の頻度を尋ねた。

 調査は2種類に分けて行った。競技場に出かけて直接観戦した場合と、テレビやインターネットで観戦した場合とである。

 直接観戦では年に数回の場合0.70倍、週1回以上の場合0.84倍と、いずれもうつリスクが減少した。

 間接観戦では年に数回の場合0.88倍、週1回以上の場合0.71倍と、これも減少した。 

 個人的な経験からも、スポーツを観に戸外へ出ると気分が晴れる。また、直接会場には行けなくても、観ることで気持ちが高揚する。そのことを、今回の東京五輪では実感した。

 スポーツには種目ごとに、様々なルールがある。その制限の中で、アスリートは知恵と技の限りを出し尽くし、粘り強く闘う。

 この選手達の必死な頑張りが観るものの心を揺さぶり、脳に刺激を与える。まさに、観戦の醍醐味であろう。