「温故創新」210501 N743 伊波喜一

6月に 決定するや 五輪・パラ 観客上限 5者で協議     

 早いもので5月の声を聞く。陽射しは強いものの湿度が40%を下回っており、過ごしやすい。感染防止に気をつけながら、戸外に足を運びたい。 

 大会組織委員会、東京都、政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)による5者会議で、五輪・パラリンピックの観客上限を6月に決定すると発表した。 

 政府はこれまで4日に1回だった選手への検査頻度を、原則毎日行う。海外から来日する大会関係者も、入国3日間は毎日検査する。来日する選手と開会関係者には、出国前の96時間以内に2回検査する。また、入国時の空港でも検査を行う。 

 海外選手は入国後14日間の自主待機期間中も、行動範囲の制限や健康管理を条件に初日から練習を認める。入国後3日目の検査による陰性確認をして、試合に参加できる。 

 観客については、国内規制に準じて判断するとしている。

 しかし、ワクチン接種が進んでいない今の現状では、感染リスクと隣り合わせにいるようなものだ。いつどこでクラスターが発生しても、おかしくない。それでも、開催する意義はある。 

 五輪の可否は、経済的得失ではない。コロナ下にも限らず、全身全霊を傾けて競技に賭ける選手達。その懸命な生き方から学んだことを、感慨と共に思い出す時がきっと来るだろう。