「温故創新」210422 N734 伊波喜一

少子化に 拍車かかるか コロナ下の 暮らしと育児 両立するには  

 日中は27℃にもなり、6月並みの気温とのことだ。今夏の気温上昇が案じられるが、4月が暖かいと意外に冷夏だったりもする。

 酷暑も冷夏も作物の生りがよくないので、影響が大きい。 

 韓国が超少子化に揺れている。昨年、合計特殊出生率が0・84を記録した。1を割り込むのは3年連続で、日本の1・36より低い。

 その原因として、教育費がかかることが挙げられる。

 韓国はかつての日本以上に学歴社会である。韓国の親の願いは、子どもをソウルの大学に送ることである。

 そのソウルのマンションの平均価格は1億円にもなる。住宅価格が高すぎて手に入れることができず、結婚や出産を控える若者が多い。

 一方、公立幼稚園を無料化するなどした結果、出生率が1・28と上昇した世宗市の例もある。 

 少子高齢化は今後、加速の一途をたどる。結婚や子育ては「すべき(must)」ことではないかも知れない。

 ただ、それらを通して気づかせられたり、教えられたりすることがあるのも事実である。

 育児は育耳・育治である。子どもの声なき声を聞き取ることで、大人が自らのエゴを治め、育ち直しをする。 

 韓国の少子化は他人事ではない。全ての国が今、何のための誰のための教育か、立ち止まって考える時に来ているのではないだろうか。