「温故創新」 210404 N716 伊波喜一

将来の 夢語るかな 子ども達 警察官と ケーキ屋さんに

  動くと汗ばむが、木陰にいると肌寒く感じる。4月は、着るものの調整が難しい。 

  今春入学する新1年生に、将来就きたい職業をクラレがアンケート調査した。

 男子の1位は17%が、警察官を選んだ。女子の1位は26%が、ケーキ屋・パン屋さんを選んだ。男子の2位、3位はスポーツ選手、消防・レスキュー隊となっている。女子の2位、3位は芸能人・歌手・モデル、看護師となっている。 

 ちなみに男子の1位警察官は、女子では6位となっている。女子の1位ケーキ屋・パン屋さんは、男子では9位となっている。男子は職務内容が人や事柄と関係することに、興味を持っている。4位の運転士・運転手など、同様の傾向が見られる。 

 女子はズバリ、食べ物などの味や見た目に惹かれやすい。4位、5位の花屋、アイスクリーム屋など、具体的で分かりやすい。 

 男女のこの傾向の違いは、これまで担ってきた社会的役割と無縁ではない。同時に、衣食住に関わることに女性は鋭敏に反応し、力を発揮する。その萌芽が小学校入学以前から芽生えているのは、興味深い。

 男女のこの個性の差を尊重し、組み合わせれば大きな力となる。

 アンケート調査の結果から、日本社会に今求められていることが垣間見えるのは面白い。