「温故創新」 210403 N715 伊波喜一

入社式 対面復活 今年から 試行錯誤の 結果いかにと

  日本列島は南から天候が崩れている。沖縄は大雨で、土砂災害や河川の氾濫が報じられている。大きな被害のないことを祈りたい。 

 昨日は全国で入社式が行われた。オンラインを活用しながら、対面式を復活させた企業が目だった。

 社長と新入社員一人一人が、一定の距離を保って対話する「個別入社式」を行ったところもある。 

 また社長以下の役員が1階で、初出勤する新入社員を出迎えたところもある。スタッフが大型モニターで出迎えるなど、臨場感の創出に心配りをしていた。

 新入社員代表は「このような状況下だからこそ、人と人とをつなぎ、新しい価値を創造していかなくてはならない」と決意をのべた。 

 コミュニケーションツールの活用の仕方は、この2年間で大きく変わった。今までITCに縁遠かった筆者達世代も、便利さに重宝している。同時に、直接会ったり話したりすることの大切さも、実感させられている。 

 人の人たる所以は、直接触れ合うことで五感を刺激するところにある。古今東西、国や民族を選ばず、この原理は変わらない。

 謦咳に接することで、新人達は何を思っただろう。その真価が問われるのは、半世紀を経る。

 種の開花を焦らせては、ならないのだ。