「温故創新」210402 N714 伊波喜一

コロナ下に 世界で格差 広がりて 男女平等 120位かと

  いつの間に、開いたのだろう。木々の若葉がやわらかい。

 曇天の下、新緑が心もとない。陽に当たると、溶けてしまいそうな感じがする。

 しかし、陽に晒されているうちに、強く逞しい葉に変わる。自然は逞しい生命力で、生きている。 

 世界経済フォーラム(WWF)は、世界各国の男女平等実現の実態を発表した。日本は156カ国中120位と低迷している。

 「男女格差報告書」は、教育・健康・政治・経済の4分野を対象に評価している。教育へのアクセスや政治家や閣僚の数、賃金などの男女差を比べ、完全な男女平等を100%としている。

 世界ではアイスランドが89%と、最も男女平等となっている。

 フィンランドノルウェーニュージーランドが上位4カ国を占めている。これらの国は、女性が首相を務めている。

 日本は65%で、世界平均は67%だった。 

 世界全体では教育や健康は男女平等に近づいているが、政治や経済では大きく差がついている。日本はこの点、後塵を拝している。

 政治は男性目線で発想し行うため、根回しや談合、酒の席を借りることが常態化する。 

 その点、女性は実利的な視点を持ち、無駄を嫌う。女性登用は、日本の政治と経済に風穴を開ける。