「温故創新」210401 N713 伊波喜一

心身の 健康保持に 気をつけて 長い人生 あまり急ぐな

  ここのところ、風が強く吹いている。

 その風に乗って、中国から黄砂が飛んでくる。何千キロも離れたところから、風に乗ってやってくる。人知の及ばない自然の力に、脱帽する思いだ。 

 今日4月1日から、フレッシャーズは社会人としての新生活が始まる。これまでと違って、これからは社会的責任が常に付きまとう。

 自由で気楽な生活から組織に拘束された生活へと、その変化の大きさに戸惑うことが多いと思う。

 加えて、仕事のノルマや様々な責任が常について回る。上司や同僚との接し方にも気を遣う。顧客とはさらに神経を遣う。

 肝心の仕事内容も、これまでやってきたことの延長にあることとは限らない。ゼロからのスタートである場合だってある。 

 結局、己の限られた経験値で予想しようにも、現実の課題は複雑で多岐にわたる。それが社会の実相である。だから、あくせくするより、なるがままに身を任せる方が良い。

 これからの生活は、40年・50年と続く。途中で何が起こるかなど、誰にも予測できない。考えすぎて歩みを止めるより、目の前の今を丁寧に、確実に踏み固めていく方が良い。焦らず慌てず、自分の歩幅を忘れず、歩んでゆくことを願う。 

 見上げた空に、新緑が眩しい。フレッシャーズと重なって見えた。