「温故創新」201225 N619 伊波喜一

開催と 中止の間 感染の コロナ変異種 判断難し          

 冬至を過ぎて、ここ2・3日暖かい日が続いている。おかげで、ストーブの効きもいい。ただ来週からは、また寒さがぶり返しそうだ。 

 英国ではコロナの変異種が広がっている。欧州各国への感染拡大は、避けられない見通しである。

 それを受けて、政府は英国からの入国を一時停止するなど、必要な措置を検討している。

 菅政権は経済活動の再開に向けて入国制限の緩和を進めてきたが、方針転換を迫らざるを得ない。 

 英国で見つかった変異種は、日本ではまだ確認されていない。ファイザー製ワクチンは変異種にも効果があるとされ、英国では接種を開始した。しかし、その効果のほどは立証されていない。

 万が一コロナの侵入を許せば、各国ともに医療崩壊を起こすのは明らかである。水際作戦を徹底するのは、当然の措置であろう。 

 一方、来夏の東京五輪予算では、1兆6440億円が計上された。開催規模の縮小や内容の変更、選手村の維持など、最低限の費用でさえこれである。

 そこに海外からの訪日客が訪れたら、一体どうなるか。医療崩壊どころでは済まない。国の機能不全に陥りかねない。 

 重大な岐路に立つ今、政治任せにするだけでなく、五輪開催の是非を決めなくてはならない。