「温故創新」200526 N441 伊波喜一

他罰から 共に大きな 夢描き 支える人の いる国たらん    

 湿度が70%もあるが、朝から涼しい。明日からまた気温が上がるそうだ。熱中症予防に心したい。 

  ネット上の中傷を苦にして、若者が自殺した。将来ある若者だけに、残念で仕方がない。

 ネット上の攻撃は匿名で行われる。自分の姿をさらさずに、過激な言葉で相手を攻撃する。周りが激しい言葉を使えば使うほど、攻撃の度を倍加させる。

 ヘイトスピーチや人格攻撃は、刹那的・衝動的な行為である。なのになぜ止まないのか? 

 それは、相手が育っていく過程を思いやる想像性が欠如しているからである。

 自身も含めて、人は不完全で未熟に育つ生きものである。誰しも人には、これまで生きてきた歴史がある。その渦中には失敗もある。またこれから人生を創り上げるのだから、未熟で当然である。

 未完の人生を生きるのが人なのだから、完全である方がむしろ稀である。年若い人であれば、なおさらである。言葉が過ぎたり大きな態度をしたりするのは、若さゆえの特権ぐらいに見てゆきたい。むしろ、衆を頼んでゴリ押しする大人の方がよほど見苦しい。 

 ポストコロナの時代は、違いを認め共生してゆく時代となる。人の欠点をあげつらうより、短所から学ぶことこそ求められているように思う。