「温故創新」200510 N432 伊波喜一

ウイルスに 負けない体 どうしたら カギになるのは 自然免疫

 昨夜の雨で朝方は冷え込んだ。ホットカーペットがまだしまえない。  

 細菌と違い、ウイルスは単独で生きることが出来ない。

 遺伝子とたんぱく質から出来ているものの細胞を持たないため、単独で分裂して増殖することが出来ない。そこで動物や人間の細胞に寄生し、自分の遺伝子をコピーして増殖する。 

 コロナの増殖は非常に早く、6時間で10の五乗、つまり10万から100万個のウイルスを生み出す。

 容体が急激に悪化するのはそのためだ。三密を避けなくてはならない理由も、ここにある。 

 ウイルスに感染しても、8割の人は発症しない。それはヒトが持っている3つの防御反応が働くからだ。1つは皮膚など外界に触れる防御壁。2つは自然免疫。3つはワクチン接種などの獲得免疫である。

 有効なワクチンがない現状では、自然免疫力をアップすることが不可欠となる。 

 免疫細胞である白血球は、骨髄の中の造血幹細胞から作られる。白血球の寿命は数日と短いので、常に補充しなくてはならない。

 そのためには、睡眠と栄養、保温で体調を整えていくことが肝心だ。     

 今、物流や介護、小売業へのしわ寄せが過重となっている。便利さを支える人への配慮と、社会機構の改善が求められているのではないだろうか。