「温故創新」200426 N418 伊波喜一

朝夕に 寒暖ありて 体調が うつらうつらと 眠り深めん

ここのところ、気温がアップダウンする。天気も日替わりのように変わる。

そこに雨風が重なったりすると、もう体がついていけない。体調を崩しがちになるのも、止むを得ない。 

春先は眠くなる。電車に乗っていても、朝から眠っている人が多い。帰りにはさらに増える。花粉症が出ようものなら、夜間の睡眠を補おうと日中うつらうつらする。それで眠りの時間を確保し、質を調整する。つまり、眠りを深くする。 

眠りにはレム睡眠とノンレム睡眠がある。

レム睡眠は記憶の整理を担当し、ノンレム睡眠は熟睡を担当する。膨大な情報でパンパンになった脳を、レムが整理してくれる。日中あれこれ気遣いしてくたくたになった脳を、ノンレムが休ませてくれる。レムとノンレムの2つの働きがあってこそ、ヒトは心地よく眠れる。 

その最たるものが、赤ちゃんと年寄りだ。

両者とも日がな寝ている。一日の3分の2は寝ている。眠りが浅かったり寝ていないときは、明らかに体調が悪い時である。眠ることはそれぐらい、貴重である。 

春先から初夏にかけて目まぐるしく気候が変わり、体に負荷がかかる。その負荷を取り除こうと、脳は眠りを欲する。 

小刻みな眠りで、ストレスをはね返したい。