「温故創新」200306 N392 伊波喜一

休業に 助成なくて どう暮らす ナゼ区別する フリーランス

 国は多様な働き方を推進している。正規・非正規社員ではなく、個人事業主フリーランス)として企業に雇われずに働く人達も、その恩恵に預かるハズだった。今回、政府は臨時休校に伴って仕事を休んだ保護者の支援策を発表した。ところが、個人事業主はその対象とされていない。 筆者の友人にもカメラマンがいるが、個人事業主は国内に300万人超いるとされる。しかし、会社と雇用契約を結んでいない場合がある。政府の通達は、労働法制の網の目から漏れた個人事業主を、スッパリ切り捨てる振る舞いである。加藤厚労相個人事業主の仕事が多様であることを理由に、適用を拒んだ。つまり、大企業では採算の合わない隙間(ニッチ)の仕事を個人事業主にさせておきながら、いざとなるとシッポ切りをする。これを使い捨てと言わずして、何というのだろう。一体、国政の赤絨毯に居る方々は、社会の最前線で働いている人達の生活をどのように考えているのだろう。いや、生活が困難になるという想像を避けている、としか言いようがない。学校を休業にする前に、この当たり前の事を予想すべきであろう。 民を蔑ろにするにも程がある!