「温故創新」200222 N387 伊波喜一

就活を 直撃するか ウイルスの 思わぬ事態 発想変えて

 コロナウイルスの感染拡大を受け、2021年春卒業予定の大学生の就職活動に影響が出ている。3月1日解禁の会社説明会の中止が相次いでいる。マイナビの合同説明会では、一度に2万~3万人の参加が見込まれる。それだけに、中止の影響は計り知れない。一部の会社では、ウェブ方式の説明会に切り替えている。 その一方で、会社説明会の場でのやりとりを欲する声も聞かれる。会社の雰囲気や感触を得るには、実際に接してみるに限る。どれだけ情報が発信されようと、ヒューマンソースに勝るものはないからだ。その場に足を運び人と接することで、自身の選択の裏付けを得られる。企業も学生と直接会うことで、優秀な人材を求めることが出来る。ここは知恵を発揮して、そのような機会を設けていきたい。 例えば、説明会に学生を集める従来のやり方は、スッパリ変える。逆に企業の方から大学などにもっと足を運び、学生一人一人を知る。時間も手間もかかるが、足で稼いで発掘するからこそ、人材に対する会社の意欲と意識は確実に高まる。その分、会社に来てくれる学生を大事にすることは間違いない。 ピンチはチャンスの前触れなのだ。