「温故創新」200202 N378 伊波喜一

分かち合う 気持ちを持てる 凄いこと 人類生存 要なるかな 

 世界には今78億人が、196カ国に住んでいる。10万年前には、地球上に6種もの人類がいたといわれている。ネアンデルタール人ホモ・サピエンスの他にも、ホモ・フロレシエンスなどがそれである。ところが、ホモ・サピエンスだけが生き残び、今に繋がっている。その中にはヘルト人のように、脳容量1450ccとホモ・サピエンスと比べて遜色ない種もあった。彼等は石器を利用して、集団のカバ狩りを行っていた。また、死者に対して何らかの儀礼的な行為をしていたことも知られている。それなのに、滅んでしまった。

 確たることは分からないが、情報伝達の精度が明暗を分けたようである。互いの生存競争が激しくなれば、より詳細な情報伝達が成される集団が生きのびる。また失敗から学び、失敗を繰り返さない集団が優位に立つ。加えて、情報の独り占めをせず、共有することに価値を置く集団であることが必要となる。このような認知能力と情報共有、公共性などを受け入れ、進化した集団がホモ・サピエンスだったということになる。 人類史は多くを語らないがその歴史から学んでいきたい。分断や独断、偏見からは何も生まれないのだ。