「温故創新」190904 N304 伊波喜一

平成を 振り返れども まだ見えぬ あまりに近し 時を経てこそ

 残暑が思いのほか厳しい。湿度が高くじめっとする。寝不足も重なり、疲れがとれにくい。用心するに越したことはない。平成から令和に替わって、4ヶ月が過ぎた。少子高齢化と年金への不安、国の借金の肥大化と国防費の急増、さらに教育・経済・地域格差が喧伝されている。まさに、課題山積である。 しかし、考えてみると右肩に上がり続けるということは不自然である。上がったものは下がるのが自然である。例えば、少子化は悪いことだけでもない。子どもが減れば、それだけ質の高い・手厚い教育が受けられる。また介護の高齢者が増えれば、介護施設の増設と充実はもちろん、国民一人一人が看護を共有する良い機会となる。そのことで、介護の質も高まる。地域格差をとっても、東京のやり方に全て右習えするからオカシクナル。地域の特性を活かし、地場産業を育てるぐらいの先見性と智恵を出し合い、団結して事に当たれば出来ないことはない。つまり、右肩上がりの時には考えようともしなかったことを、考えるざる時が来ているのだ。ゼロ成長を生き延びてきた日本には、それだけの潜在力がある。今こそ、難題に挑戦していく時であろう。