「温故創新」190901 N303 伊波喜一

何のため 誰のためにぞ 成果出す 子どもの力 引き出してこそ

 オルタナティブスクールとは、国が認める学校以外のもう一つの学校である。日本ではフリースクールシュタイナー教育イエナプランなどがある。日本では不登校の小中学校生が、14万人を越える。保健室登校などの不登校予備軍も、数十万人にのぼる。これらは、学習についていけないということが原因の全てではない。本人の持っている発達的課題、家庭環境、ナショナリティ、経済的自立を伴う社会的環境など、複雑な要因が絡み合っている。 例えば発達的課題一つとっても、こだわりや自閉的傾向もあれば、興味や関心がとてつもなく深く早く変わる場合もある。これらの傾向を持つ子どもには、場合によっては医療面からの支援が必要となる。あわせて、心理面からの継続的な支援も不可欠である。さらに、学習面でも学習方法等にこだわりがあるので、少人数やマンツーマンでの指導が必要となってくる。 このような状況に対応するには、残念ながら現状の学校では人も予算も全く足りない。新しい発想と方法が必要であろう。ちなみに、オルタナティブの原義は代案である。