「温故創新」220216 N1004伊波喜一

男性と 女性の役割 踏まえつつ 互いに尊重 力出るかな 

 畑一面に霜が降りている。日中は暖かいが、夜間は氷点下になる。あと、半月。早く寒さが緩んでくれないだろうか。

 子育て同様、介護も人手がかかる。向き不向きもあろうが、育児に男性が関わるようになってきた傾向は望ましい。

 看護もかつては女性の仕事だったが、今では看護師として男性の姿を見るようになった。父の介護も同様で、男性介護士が入浴させてくれているが、サポートが上手である。

 諸活動においても、女性の参加率や発言力の強い組織はバランス感覚がいい。このバランス感覚は互いの価値を認め、尊重するところから始まる。互いに反発して自己主張を重ねても、課題は解決しない。自己の未熟を認めながらも、互いの価値を共有するところから全ては始まる。

 男性と女性の考え方は、ある面で水と油である。「グレートマザー(太母)」と言われるように、女性は物事を育む大地の働きをする。それが過剰になると相手の可能性をも呑み込み、自立を阻む。

 そこに男性の切断し独立させる意識が混じることで、物事がバランスよく機能する。

 硬軟を取り混ぜた柔らかい考え方で進む時、家庭も社会もその機能を上手に発揮出来る。一方的な見方や命令からは、決して柔軟な見方や発想は生まれてこないことを、認識すべきであろう。