「温故創新」240125 N1379 伊波喜一

院政に 懲りず立つ人 老害の 若手育てぬ 組織衰退

 時折吹き上げる風に、畑の土埃が舞っている。以前は果樹園だったのが、いつの間にか宅地造成をしている。何棟か新しく建ちそうだ。

 米大統領選に向けた共和党の指名候補争いで、ニューハンプシャー州予備選挙が行われた。トランプ氏が得票率で10%以上の差をつけて、ヘイリー氏を制した。ヘイリー氏は撤退を否定しているものの、極めて厳しい状況にある。

 この様子では共和党・トランプ氏77歳、民主党・バイデン氏81歳の高齢者対決となりそうである。米国の若さやエネルギーは、一体どこへ行ってしまったのかと思わざるを得ない。 

 一方の日本も、情けない状況だ。今回自民党の6派閥が、解散を突き付けられている。その派閥の長に70・80代が3人もいる。

 これで果たして、若い人達の意欲や考えを吸い上げることが出来るだろうか。子育てや子どもの教育に加え、自らが働き盛りの人達の声を、代弁することが出来るだろうか。未来志向の有権者の声に、素早く対応できるだろうか。そして未来構築型の社会にするべく、有権者に理念と現状の厳しさを説き、多少の我慢を強いることが出来ようか。

 日米ともに、一定年齢の高齢者は政治の表舞台から引退するべきである。そして、若手の登壇者が表舞台で活躍できるよう、舞台裏に回ってサポートするべきである。

 この当たり前の道理が通る日本に、していかなくてはならない。