接戦の 米大統領選 郵便の 開票いかん 鼎の軽重
通勤の自転車でマフラーと手袋、ジャンパーをはおる。電車でもコート姿が増えてきた。北海道は雪が降りやまない。
3日投票の米大統領選は、4日各地で開票作業が続いている。
トランプ陣営は自警団を配置し、投票所に足を運ぶバイデン陣営を牽制していた。トランプ氏は投票日を過ぎて到着した郵便物を、票として認めないとしている。
一方バイデン氏は「全ての票が集計されるまで選挙は終わらない」としている。
ペンシルバニア州などでは、投票日前の消印があれば、4日以降に郵便で選管に到着した票も集計対象となる。
郵便投票を選ぶ有権者には、民主党支持者が多いとされている。そのため、遅れて配達されてきた票の扱いが勝敗の鍵を握る。
今回の大統領選は、新型コロナウイルスの感染拡大という異常事態下で行われ、期日前投票と郵便投票は合わせて1億人を超えた。
投票率も過去最高の68%を記録した。双方の陣営が、選挙を監視し不正投票を無くそうとしてきた。
しかし、選挙集会への参加を妨害したり、自動小銃で武装して互いの陣営を牽制したりと、修羅界を減じている。
米国は民主主義を標榜し、世界に発信してきた国である。暴力で言論を封殺するようでは、鼎の軽重を問われること必死である。