「温故創新」231202 N1337 伊波喜一

高齢の 線引き決めた 国連の 1956 報告古し          

 空気が乾いている。洗濯物が良く乾く。静電気も起こり、恐し。

 現行では、65歳以上を高齢者と呼んでいる。これは1956年に、国連が高齢化率を算定する報告書で採用された。

 そもそも高齢者とは、自立生活が送れなくなる人のことを指す。2012年厚労省の報告書によると、65歳男性の平均余命は18.9年で、そのうち自立出来なくなる期間は1・6年だった。

 女性の場合は平均余命が24.0年で、自立出来なくなる期間は3.4年だった。つまり男性は82.2歳から、女性は85.5歳からが、真の高齢者ということになる(ナアンダ)。よく寝て、食べて、動いて、健康寿命を伸ばすことがいかに大切かが分かる。

 総務省の統計によると、2023年、80歳以上は1259万人で、人口の10%を超えた。出生率が下がり若者も減れば、その分、中・高年の割合が高まる。

 子育てを終え、親の看取りをしながら、自身の人生も充実させてゆく。これまで出来なかったことに挑戦する中高年の集団が、新しい時代の流れを作り出していくこととなろう。

 一度きりの人生に、悔いを残すことほど勿体ないことはない。今やることやこれからやりたいことをリスト化して、積極的に取り組んでいきたい。回りの目を気にして尻込みするより、多少の失敗を大らかに笑い飛ばす生き方の方が、よほど素敵ではないだろうか。