「温故創新」230915 N1290伊波喜一

内向きの 殻を破って 外に出る 異国と対話 キャパを広げて   

 トルコでは大地震、シリアでは大洪水で、多大な死傷者、行方不明者が出ている。地球を沸騰させた人類へのツケは、あまりにも大きい。

 バスケット、ラグビー、サッカーと、日本の活躍に注目が集まっている。バスケットはホーバスHCの、意欲的な指導に負うところが大きい。通訳を交えず、日本語で直接選手に語りかける。日常の1コマを捉えて、雑談混じりに話しかけている。指導ではなく、語っている感が選手の心に響く。

 サッカーの森安監督は、ユース層から選手の発掘に務めている。戦術の浸透を徹底して行っている。敗因を軌道修正していける力が、今のチームにはある。選手も海外組が格段に増え、物怖じしない度胸の良さがある。

 ラグビーは選手が国際的である。ジョセフHCは「One Team」から「Our Team」へと戦術を変えた。主将中心主義から、主将と副主将という戦術を取ることで、不慮の出来事に対応することが出来た。チリ戦では主将の姫野選手が怪我で欠場したが、琉大副主将がそれ以上の式力を発揮した。

 海外と接することで、日本は井の中の蛙にならずにすんでいる。 その代わり、世界には強敵がワンサカいる。彼等と真正面からぶつかりやり抜くには、やる気と旺盛な好奇心、そして地道な努力が不可欠である。その真剣さが、道を開いていく。