「温故創新」210521 N763 伊波喜一

日常が そろりと戻る 欧州で ワクチン成果 スピーディーかな          

 関東は梅雨の走りとかで、毎日雨が降っている。今朝の湿度は93%、歩くとじんわり汗ばむ。陽が射さず風が吹いているので、まだ凌ぎやすい。 

 欧州では美術館や劇場が再開している。音楽祭や映画館も復活している。パリでは7ヵ月ぶりに、ルーブル美術館が再開した。事前予約制を取り、入場者を絞って開放している。

 イタリアのミラノスカラ座も、演奏を再開した。ベルリン国際映画祭バイロイト音楽祭も、後に続いている。 

 欧州では広大なサッカー会場などを、ワクチン接種会場に指定した。

また獣医師や薬剤師が接種を行えるように法改正し、柔軟な対応を進めてきた。

 英国では10時間の講習と1日の実技研修で、「注射ボランティア」を養成した。

 また域内での自由な移動を取り戻す共通の「ワクチン証明書」づくりも、急いでいる。ワクチンの確保とこれらの柔軟な接種で、欧州は平時の生活を取り戻しつつある。 

 戦略には、兵器が欠かせない。同時に武器を調達する兵站(へいたん)を確保しなければ、品切れになる。勝敗の決戦場を見極め兵器をどこに投入するか、この戦略のもとに戦術を立てていく。 

 欧州の対応は見事である。戦略なき前進は決して功を結ばないのだ。