「温故創新」230812 N1256伊波喜一

誤まった 選択1つ 人類を 核の飢饉に 起こる現実    

 台風6号は線状降水帯が重なり、8月1ト月分の雨量が一気に降り注いだ。今度は台風7号が、関西から東海を直撃すると予想されている。河川の氾濫や土砂災害が、懸念される。

 ウクライナとロシアの戦況は、差し引きならぬ状況にある。拮抗した状況から、いつ核戦争に発展するか誰も予想できない。もし、核戦争が起きると、「核の飢饉」が確実に起こる。

  • 限定的な核戦争が起こると、核弾頭の爆発や広範囲の火災によって、大量のススとチリの粒子が大気中に運ばれる。2.それらが太陽光を遮断する。3.太陽光の遮断によって、地球の気温が低下する。4.地球の気温が1.3℃下がると、世界の作物生産が崩壊する。5.その結果、大飢饉が起こる。

 この飢饉によって、20億人が犠牲になると試算されている。たった1.3℃の気温低下で、こうである。これだけの惨事を引き起こすのに必要な核弾頭は、世界全体の僅か3%にも満たない。 

 世界は今、アフリカのニジェールのクーデターなどのように、政情不安定な国があまりにも多い。このような状況ではいつ、誰が核の手段に訴えてもおかしくない。それだけ、各国は疑心暗鬼になっている。

 世論の不安を増長させ、人々の感情に訴えて、核兵器終結を図ろうとする現実は、遠い世界の話ではない。

 だからこそ、絶対に核爆弾への引き金を引かせてはならない。