「温故創新」210508 N750 伊波喜一

官民で 環境負荷を 減らさんと CO₂ゼロ 正念場かと     

 朝晩は肌寒いが、日中は陽射しが強い。車で出かけたら暑すぎて、クーラーを入れた。5月なのに、気温の乱高下が激しい。 

 衣替えで衣服を入れ替えた。どれも必要枚数以上にある。どうも、必要最低限に抑えるのは難しそうだ。 

 国内に供給される衣類の製造から廃棄までに排出されるCO₂は、9500万㌧に上る。これは世界のファッション産業排出量の、4,5%に当たる。

 綿花栽培や染色などに使う水も84億立法㍍に上り、全体の水消費量の9%を占める。 

 日本の衣類のほとんどは、海外から輸入される。そのため我が国のファッション産業は、他国の環境負荷の上に成り立っていると指摘されている。 

 そこでこれまでの「大量生産・大量消費・大量廃棄」から、「適量生産・適量購入・循環利用」への転換を訴えている。

 環境省の音頭取りで、メーカー・商社・アパレル・繊維企業などが企業連合して取り組んでゆくとしている。 

 コロナに目を奪われていたが、これは生きた提案だ。先端技術を駆使して、CO₂の追跡(トレサビリティ)を義務付ければ、環境に優しいモノづくりが可能となる。

 日本がイニシアチブを取り、世界基準に高めていくことを官民で応援したい。