「温故創新」230216 N1180 伊波喜一

恐ろしや あまりの高さに 驚きを 税金の網 吸いつくす気か

 寒の戻りで、ここ2~3日風が冷たい。夜間は特に、冷え込みが激しい。ここで油断すると、風邪を引く。

 昨日より確定申告が始まった。かき集めた書類を、用途に応じて仕分けする。

 昨年、父が亡くなった。そのため今年度は遺産相続に寄附金の申請も加わり、作成に手こずった。相続は素人では手に負えず会計士に作成を依頼したが、なんやかんやで諸費用がかかった。

 驚いたのは寄付金控除である。てっきり、全額控除となると思い込んでいた。ところが、実際には半分強の控除にしかならなかった。あとの半分は収入と見なされ、税金がかかってきた。そのため、当初見積もっていた税金額より大分増えてしまった。何とも、複雑な心境である。

 人は公のために寄附をする。今の自分があるのは、共助や公助のお陰である。そう考えるから、寄附が出来る。それに対して税金をかけるのは、寄附金の出所を疑っているのと同じである。大事なのは、所有者の手元から離れたお金の使い道をどうするかであろう。

 寄附に税金をかけるということは、公のために使うお金に縛りをかけることに他ならない。用途に関わらず、取れるところから取るというのでは、日本に寄付の文化が根づかないの分かるような気がする。 

 取ることばかり考えずに、お上も使い道に知恵を絞るべきであろう。