「温故創新」211215 N971 伊波喜一

ほっとくと 無に帰するか 雑草の 繁茂力の 逞しさかな 

 日中の暑さに閉口しながらも、夜は海風が吹いて肌寒い。シャツ1枚では寒く、フリースをはおる。風の力はつくづく凄いと、実感する。

 2週間の滞在予定で帰省したが、家と外の仕事はなかなかはかどらない。やってもやっても、次から次へと出てくるから不思議だ。

 父と母が28年前に植えたクスノキが、大きく育った。この木は、旧沖縄警察署前の大通りにも植わっている。風に揺られて鳴る葉の音を聞くのが、気持ちいい。匂いも好きだ。

 ただ、根を太く張るため、道路がでこぼこになる。車で走っていると、スムーズに走れない。そのため、街の住民には評判がよろしくないとのことだ。

 それでも、台風にもびくともしないクスノキが、筆者は好きである。 

 ソテツは大きくなりすぎている。球根のような子を身に付けて、どんどん広がっていく。桜や黒木のエリアに浸食して、枝を覆いかねない勢いである。

 もともと砂地を好む性質があるので、赤土に砂を蒔いた土質があっているのだろう。枝をかなり短くしたが、あの繁殖力ではまた伸びてくるに違いない。

 雑草は刈っても刈っても、伸びてくる。一体、他の植物を枯らさず、雑草だけを枯らしてくれる薬剤が発明されないものだろうか。

 そうすれば庭仕事から解放されるのにと、かなり本気で思っている。