戦争の 大義危うし 旗振りは 大言壮語 耳に勇まし
雨が降り続いている。何でも、11月中旬並みの寒さだそうだ。
コリン・パウエル元国務長官が18日、新型コロナウイルス感染症の合併症により死去した。84歳だった。
パウエル氏は国務長官時代の2001年9月に、米同時多発テロに直面する。ブッシュ政権は、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器(WMD)を隠していると非難した。
パウエル氏は03年2月国連で演説し、CIAの情報をもとにイラクのフセイン政権が大量破壊兵器の開発を続けていると非難した。しかし、実際には大量破壊兵器は見つからなかった。退任後にこの事を「人生の汚点」と悔いている。
核兵器についても「極めて惨い兵器であるために、実際には使用できない。軍事的には無用な存在だ」と、語っている。
20年前のあの時、日本も含めた連合国軍は、イラクの核軍備を前提に攻撃を加えた。真偽の確認より、我も我もと攻撃の時流に乗り遅れないようにしていた。
争いを解決する方法として、武力を行使すれば手っ取り早く片が付く。しかし、振興には全く役立たない。それどころか、憎しみを増幅させている。
今後の復興は、当地の芸術や思想、宗教を尊重し、民衆次元の振興を真剣に考える時がきていることを、実感する。 合掌