「温故創新」210913 N878 伊波喜一

言葉には 色がありなん 誰にでも 真心届けん 心磨いて     

 雨が続いて、湿度が高い。動くとジワリと汗が出てくる。通勤途中の公園の脇道に、ウシガエルが死んでいた。

 久しぶりに見たウシガエルは、片手を優に広げたぐらいの大きさだった。雨水に誘われて、道に這い出てきたのだろうか。気の毒にも、車に轢かれたようだ。

 自民党総裁選が賑やかである。候補者の顔ぶれもそうだが、彼等がどんな言葉を発信するかが耳目を集めている。

 コロナ下の状況で、セーフティーネットをいかに網羅していくか。医療崩壊を防ぎつつ経済を活性化するのは、マッチポンプを同時に行うことである。大変な事である。この国難がいつまで、どこまで続くのか、誰も予見できない。

 9日、次期総裁選への不出馬表明をした菅総理の会見が行われた。医療崩壊を招いたことを詫びつつ、コロナワクチン接種回数が飛躍的に進んでいることを語っていた。

 接種の開始こそ遅かったものの、今では米国などの主要国と並ぶぐらい回数が増えている。オリパラには間に合わなかったが、接種人口が増えたことは、今後の活動の屋台骨となろう。

 言葉には、その人ならではの色がある。こういう時だからこそ、人を励まし、共に栄えていく心を失いたくない。