「温故創新」210912 N877 伊波喜一

励まして 心豊かに 育てなん 家庭の力 互いの成長     

 台風の影響で、全国的に大雨が続いた。収穫の時期だけに、大風が吹かないことを祈る思いだ。

 昨年、枝すきをしたコニファーの葉が、大分広がっている。夏も終わり茶色に色づいてくると、随分と葉が抜け落ちる。こちらでも枝を揺すって、葉落としをしていこうと思う。

  FSRの陶芸教室でフクロウを作った。フクロウの胴体を4枚の円い粘土を貼り合わせて作る。残りの2枚で手・目・足・鼻・眉を作る。

目をまん丸くしたり、上につけたり下につけたりするだけで、雰囲気が変わる。吊り目にしたり小さくしたりすることで、表情が出てくる。

 忙しく流れる時の中で、フクロウづくりに夢中になれるのは、幸せな事である。FSRに通う子ども達は、普段こういう体験活動をすることがない。

 ひょっとすると、子どもの時に経験したっきりかも知れない。限られた時間の中で夢中になって粘土をこね、フクロウの表情を工夫している姿が、素晴らしかった。

 教育の土台は、何といっても家庭教育にある。愛情をかけて育てられ、認められた子どもは、自分自身を肯定できる人に育つ。時には厳しく言う時もあるだろう。

 だが、基本は励ましにある。大変な環境だからこそ、心豊かに子どもを見ていける大人でありたい。