「温故創新」210225 N678 伊波喜一

人体の 全細胞に エネルギー 工場を持つ 免疫機能        

 強風のせいだろうか、花粉が舞っている。

 マスク着用が日常化して、花粉対策が後手に回っていたのかも知れない。上さんのクシャミと鼻水は、見ていて気の毒になる。 

 新型コロナのワクチン接種が17日から、医療従事者に対して始まった。ワクチンが全ての人に行き渡るには、まだ時間がかかる。

 今、大事なことは感染しない・させないことと、免疫力を上げることだ。その免疫系と関係するのが、ミトコンドリアである。 

 ミトコンドリアは細胞の中に存在する細胞小器官で、別名「エネルギー再生工場」と呼ばれている。エネルギーの9割以上が、ミトコンドリアから生み出されている。

 呼吸から取り入れられた酸素を用い、食事に含まれる糖や脂肪、タンパク質を分解し、ATPアデノシン3リン酸)という物質を作り出す。 

 ミトコンドリアは免疫細胞を増殖させたり、正常な細胞を傷つける「サイトカイン・ストーム」の暴走を抑える伝達物質も出す。 

 その力を引き出すには、一人勝ちしたいというエゴイズムから、自他の幸福を願い、共に歩む心を持つことである。自他の幸せを抜きにして、幸せは得られない。

 私達がどこかに置き去りにしてしまったこの利他の心を復活させることこそ、心身の奥にあるエネルギーを引き出す源泉となる。