「温故創新」210123 N645 伊波喜一

世の中の 力を借りて 進むかな 関係づくり ブリコラージュ                   

 目覚めると、部屋の空気が温かい。

 今日は東京でも雨から雪に変わるかも知れない、と予報では伝えている。空気がカラカラに乾いているので、雨はありがたい。 

 コロナ禍の今、計画通りにいかない事だらけである。五輪開催は言うに及ばず、緊急事態宣言もなかなか功を奏さない。計画を立てて即座に実行しても、思わぬことで足を取られる。

 特にこの状況下では、未来を見通すことが難しく、不安定で不確実な状態に置かれている。強い者が存在せず、誰もが弱い立場にあると言ってもいい。 

 ブリコラージュという言葉がある。計画通りに進めるのでなく、有り合わせのものをかき集めて、上手に進めることをいう。

 周りの環境や制約を上手に取り入れ、問題解決をしていく。上手くいかないことや弱点を隠さず、むしろさらけ出して、相手の力を借りる。つまり、依存先の分散として自立を考えていく。 

 立てた計画に固執するのではなく、柔軟に対応する。これがダメなら次の案にトライする。一見、日和見的なようだが、頼れる依存先を豊かにしていくという発想である。

 個人のレジリエンス(回復力)を、社会全体へと広げていく。

 互いの関係性を強くすることこそ、今求められているのではないだろうか。